名前が「マ行」で始まる木谷ミステリーの登場人物


名前: 松尾 美佐(まつお みさ)
登場作品: #017 大和いにしえ殺人事件
#023 加賀金沢殺人事件
詳細: 旧家の令嬢。仏像や古美術の真贋を鑑定できるほどの深い知識と確かな目を持つ。三十少しすぎ。
  • (雨にけむる大和今井の古風で侘しい煙草屋の前で)鶯色の雨ゴートを着て襟元からわずかに見える藍色の紬の繊細な亀甲模様が、なんともいいようなく上品だった。色の白い整った顔に匂うような色気があった。
  • (富山城端・松尾家で)木綿で織った唐桟縞の着物に絣模様の帯が、透きとおるように白くて艶やかな顔によく似合っていた。
  • (奈良県警本部の会議室で)何気ない幾学模様のように見えるが、その実、エキゾチックな建物の柄を織り込んだ細かい亀甲絣の藍結城に、深みのあるベージュのなごや帯。
  • (加賀金沢殺人事件/ホテルのラウンジで)ねず色の濃淡で十字詰め亀甲を織り出した大島に、水紋を思わせる柄ゆきを絵羽に染めあげたローケツ染の訪問着が、色白の美しい顔によく似合う女性であった。
  • (加賀金沢殺人事件/ホテルのコーヒーショップで)抜けるように白い頬、切れ長な目、整った瓜実顔。藍地によろけ縞の結城紬に、黄色の染め帯を締めていたが、その地味な着物が松尾美佐の美しさを一段と引き立てていた。


名前: 松永(まつなが)
登場作品:
詳細: オコゼこと魚津刑事の直属の上司。京都府警捜査一課の警部。上司には弱くて部下には強い。
松永は五十歳ぐらいで、頬のこけた貧相な顔つきをし、眼鏡をかけていた。<『安芸いにしえ殺人事件』より>


名前: 祭 睦五郎(まつり むつごろう)
登場作品:
詳細: 奈良県警捜査第一課 警部補
四十三歳。生駒市に住んでいる。浅黒い肌と整った細面の持ち主で、これで髭を生やしたら十五、六年まえの藤竜也だと自惚れているが、容貌はともかく、極端な躁鬱(そううつ)気質。陶芸が趣味で、宮之原警部が京都に移り住んでからは祭の窯に通ってくるようになった。<『丹後浦島伝説殺人事件』より>


名前: 御垣守 連(みかみもり むらじ)
登場作品: #002 紅の殺人海溝
#012 特急《ひだ3号》30秒の死角
#018 長崎オランダ坂殺人事件
#071 謀殺列島シリーズ
#076 長崎キリシタン街道殺人事件
詳細: 弁護士。御垣守連法律事務所
元検察官・東京地方検察庁特捜部長


名前: 宮之原 昌幸(みやのはら まさゆき)
登場作品: #001 赤い霧の殺人行
#007 華道家元殺人事件 以降宮之原警部シリーズ多数
詳細: 日本の007。シャーロック・ホームズもエルキュール・ポアロも裸足で逃げ出す名探偵。事件の核心にいる美しい女性を選び出し、捜査に同行してもらい事件を解決します。

宮之原警部の役目
(警察庁に初登庁した日に長官官房の官房長が宮之原警部に告げた話)「君の部署は日陰の部署なのを、肝に銘じてもらいたい。君には捜査の刑事のシンボルになってもらいたい。いいかえれば名探偵になってもらわないとこまる。いかなる難解な事件でも、周到に計画された犯罪でも、君が乗り出せばたちどころに解決する。そういう実績をつくってもらいたい。ただし、君には部下をつけない。すべてをひとりで捜査する。捜査に必要な資料や、捜査の進捗状況は長官官房で用意する。あとは君がしたいように捜査してよい。都道府県警察の枠組みからはなれ、全国のいかなる事件でも自由に捜査して結構だ。捜査の権限と裁量も、すべて君にゆだねる。殺人など強行犯の捜査に関する限り、君は全国の都道府県警察の本部長を指揮する権限を持つことになる」<『九州平戸殺人事件』より>
経歴
粗探しするわけじゃないですが、現在の広域捜査室が発足する前の名詞の肩書きが微妙に変化してて面白いです。
  • 神奈川県警加賀町署→戸部署→山手署→長者町署 刑事課長(いずれも横浜市 ※『横浜中華街殺人事件』参照)
  • 警察庁刑事局捜査第一課 遊撃捜査係第七係長 警部
  • 警察庁遊撃捜査第七係長 警部<『京都いにしえ』より>
  • 警察庁刑事部捜査課遊撃捜査第七係 警部・・・ブルーの警察手帳登場!<『加賀金沢殺人事件』より>
  • 警察庁遊撃捜査係 警部<『札幌時計台殺人事件』より>
  • 警察庁遊撃捜査第七係 警部<『野麦峠殺人事件』より>
  • ※警察庁へは神奈川県警から出向というかたちをとっている
容姿・人柄など
はじめの頃はダンディじゃありませんでした。これは木谷先生も認めておられるようで、『京都いにしえ殺人事件』の1997年桃園書房文庫版あとがきで、次のように書いておられました。「作者のぼくは宮之原がこんなに人気者になると思っていなかったため、この頃の宮之原は、最近の彼のように颯爽としていない。貫禄もあまりない。ちょっぴりお洒落で、警察の匂いを感じさせない長身でヌーボーとした探偵。その程度のキャラクターでしかなかった。」
  • 刑事らしくない人当たりの柔らかさ、漂わせている贅沢な雰囲気、品のよさ。そうしたものとは裏腹に、内に秘めた凄味のようなもの<『大和いにしえ殺人事件』より>
  •  「横浜のダーティハリーは、いまや日本の007だ」  <『大和いにしえ殺人事件』より>
  • グレイのスーツ。それも前のボタンをかけていない。ネクタイの結び目も雑であった。顔立ちのどこかに品のよさと厳しさがにじんでいた。<『京都いにしえ殺人事件』より>
  • 微笑した。白い歯がこぼれた。年齢の割には綺麗な歯だった。<『京都いにしえ』より>
  • バーバリーのコートを着た長身で、肩幅のがっしりした男がそよぐような微笑を浮かべて立っていた。<『加賀金沢殺人事件』より>
  • 「折角、冬の北陸へ来たのだ。美味いものを食べたい。こうみえてもわたしは美食家なんですよ。」宮之原は舌を舐めた<『加賀金沢殺人事件』より>
  • 宮之原は人通りの多い歩道を、くわえ煙草のまま、大股で真っ直ぐに歩いた。人は向こうから慌てて避けた。一八ニセンチ、九十三キロの宮之原に威圧感を覚えるのだろう。うっかりぶつかれば弾き飛ばされるだろう。ぶつかる相手が女性なら、宮之原は咄嗟に抱あげ、そっと歩道に置いてやるつもりでいる。<『九州平戸殺人事件』より>
  • 明るいチェックのスーツを着た大柄な四十四、五の男性。大柄なからだにチェックのスーツがよく似合い、サラリーマンという感じもしない。外資系の会社の部長なんかだと、こういうタイプがいるかもしれない。そう思ったほど、着ているものも物腰も都会的であった。・・・チェックのスーツ登場!<『札幌時計台殺人事件』より>
  • うすいブルーの地にグレーでチェックの柄のはいったワイシャツに、品のいい臙脂色のネクタイを締めていた。ネクタイの柄もチェックだった。からだつきはヘビー級のボクサーのようにがっしりしていたし、顔立ちはきびしかったが目がやさしかった。<『野麦峠殺人事件』より>
  • 峡子曰く「ヘビー級のボクサーのような大男ですけど、大男、総身に知恵がまわりかねっていうの、嘘ですわね。普通の刑事さんが見落としてしまうような、何でもない小さなヒントから、思いもかけない事実を掘り出しますの」<『京都渡月橋殺人事件』より>
  • ちょっと派手目なスーツを着た大柄な四十五、六の紳士が、長い脚を投げ出すようにして座っていた。着ているツイードのチェックのスーツといい、織り柄の入った茶色のネクタイといい、刑事とは思えなかった。
缶ピース
  • (コートのポケットから缶ピースを取り出し)「失礼するよ。わたしはこれを吸ってないと、正常な思考能力が働かないんだ」 宮之原は缶ピースの蓋を開け、一本を摘みあげると百円ライターで火をつけ、深々と吸い込んだ。煙を吐き出し、またすぐ吸った。それを三回くりかえし、ほんの先っぽだけが灰になった長い煙草を灰皿で揉み消すと、もう一本に火をつけた。<『加賀金沢殺人事件』より>
年齢
宮之原警部シリーズが始まってしばらくは”永遠の45歳”でした。44,5歳とか45歳と書かれていました。歳をとらないので、宮之原警部が学生時代の思い出を語るとき、その時代背景が変わっていきました。ところが、平成9(西暦1997)年4月に発表された『五木の子守唄殺人事件』では、46,7歳と変化し、その年9月『京都百物語殺人事件』では46歳となりました。そして平成10(西暦1998)年9月に発表された 『淡路いにしえ殺人事件』 のあとがきで、<宮之原も2年まえまでは45歳のまま、年齢をとらなかったのですが、それを変更しました。宮之原の誕生日の11月1日がくると、ひとなみに年齢をとるようにしたのです。>と、誕生日を昭和26(西暦1951)年11月1日生まれに固定されたことを明かされています。
”永遠の45歳”だった頃、宮之原警部にはお得意の台詞がありました。「50の声を聞いたら燃えるような恋がしたい」です。ヘビー級のボクサーのような体格で、外資系のエグゼクティブのようにお洒落、警察の臭いを感じさせない素敵なおじまさですから、一緒に旅をしたヒロインたちのほとんどが、”目がハートマーク”になってしまいました。そんな時、宮之原警部は「50の声を聞いたら燃えるような恋がしたい」といって、”目がハートマーク”になったヒロインたちを煙に巻くのでした。
玻奈子との再婚
平成9(西暦1997)年9月『京都百物語殺人事件』以降、宮之原警部と玻奈子の関係が急速に深まる。
平成9(西暦1997)年12月『京都「細雪」殺人事件』、結婚をする決意を固める。


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登場作品:
詳細:


名前: 村瀬 美奈(むらせ みな)
登場作品: #024 九州平戸殺人事件
詳細: キャバクラ『ひまわり』で働いていた。ワンルームのマンションで生卵をぶっかけた飯を三食食べている。アニメと歌番組しか見なかった。東京という字は書けたが新宿は書けなかった。


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名前: 桃木 舞(ももき まい)
登場作品: #064 美幌峠殺人事件
詳細: バー篝で働いている。殺人事件の被害者となった男の娘の友人。信頼している店のママ・浅岡亜紀が容疑者になりそうな立場となり、亜紀から「もしものことがあったら、警察庁の宮之原さんという警部に連絡をとってほしい」と言われる。舞は東京へ飛び、宮之原警部に助けを求める。


名前: 桃木 真代(ももき まよ)
登場作品: #007 華道家元殺人事件
詳細: 烏丸流華道会の出版社・採光社『華道ジャーナル』編集者
採光社社長の殺害現場に居合わせ、烏丸流のお家騒動にも巻き込まれるという災難のさなか、捜査に乗り出した宮之原警部に見込まれて事件解明にむけて宮之原警部の協力者となる。


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