#064 美幌峠殺人事件

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 紹介

美幌の酪農家・堀内が殺された。発見された場所は、かつて強制労働で何百人もの犠牲を出してつくられた常紋トンネル出口の信号場。SLのD51が客車をひいてはしるという鉄道ファンにとって夢の企画に、カメラの放列をしいてマニアが待ち構えているところであった。堀内が最後におとずれたバーのママ・浅丘亜紀に容疑がかかるが、亜紀は「もしものことがあったら宮之原警部に連絡を」と桃木舞に言って姿を消す。事件のカギは常紋トンネルか、亜紀が巻き込まれた11年前の事件か、政治家の影もちらついて・・・。 桃木舞に助けを求められ宮之原警部が捜査にのりだす!!

 目次

第一章  恨みの常紋トンネル
第二章  十一年まえの事件
第三章  空港で消えた男
第四章  話せない秘密
第五章  霧の摩周湖
第六章  みえてきた影

 主な登場人物

宮之原警部
桃木 舞

 おすすめ

木谷作品では、度々その時代に大きな話題になった事故や事件・史実などがテーマになったり引用されたりします。この『美幌峠〜』もそのひとつで、常紋トンネルが多くの犠牲者のうえに築かれたもので、その調査団が結成されたというのも本当にあったこと。

被害者堀内が、常紋トンネル調査団の一員であったことが事件の始まりではないか、ということでストーリーは進んで行きますが、それだけでは済まないところが木谷作品! 政治家や検事が出てきたり、酪農家が抱える問題や、マスコミの過剰な報道の問題などなど、話題盛りだくさんです!!

さらに、この作品でおもしろいのが、11年前横浜で起きた事件(これはフィクション)のこと。 宮之原警部が横浜の警察署で刑事だったときにかかわった事件で、裁判で現職の刑事が容疑者の弁護をしたという、常識では考えられないエピソードがあった。と、いうことになっています。 正義の味方・宮之原警部らしさを堪能できます♪

宮之原警部が横浜の刑事として活躍していたのは『赤い霧の殺人行』で読むことができます。 また、『横浜中華街殺人事件(横浜殺人ロード)』も当時をうかがえオススメです。

 参考リンク

美幌町ホームページ  http://www.ohotuku26.or.jp/bihoro/
常紋トンネルホームページ  http://www.okhotsk.or.jp/asakashi/

 発刊履歴

イラスト(敬称略) デザイン(敬称略) 出版
美幌峠殺人事件ノベルズ版カバー 坂本 勝彦 岸顯 樹郎 1994/6 双葉ノベルス
美幌峠殺人事件文庫版カバー 野中 昇 鈴木 邦治 1996/12 双葉文庫

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