札幌の旅館ホテル北一条の娘・近石朋恵が旅先の襟裳岬で殺人事件に遭遇した。 被害者は特殊法人・郵政年金福祉事業団に勤めるOL。 さらに翌日、同じ法人に勤める男性の死体が発見され、事件は連続殺人の様相を呈してきた。 第一発見者である朋恵は、友人の小清水警視正を介して、広域捜査官・宮之原警部に協力を依頼。 だが、捜査で浮かび上がってきたのは、事件の背後で蠢く特殊法人の驚くべき真相だった・・・。
第一章 発端・夏の終わりの襟裳岬
第二章 伏魔殿・完全犯罪の予感
第三章 疑惑・荷物をはこび去った男
第四章 鍵・「解体屋」とは誰のことか
第五章 波乱・経済のわかる政治家
第六章 悲痛・然別の森に消えた男
宮之原警部
近石 朋恵
小清水 峡子
小泉内閣の目玉のひとつに、”特殊法人改革”がありますね。 特殊法人って何?何を改革する必要があるの?と思う方、必読です!
<郵政年金福祉事業団が年金の資金を運用してホテルをやるのはともかく、それがほんとうに運用益をだしているのか、国民のためになっているのか。そんなこと、国も国民も関心をもってないでしょう。郵政省がそうなら、労働省は労働福祉事業団で、文部省は青少年旅行村、農林水産省は農林年金施設で、厚生省は厚生年金福祉施設。どこもかしこもおなじことをして、日本中にホテルと旅館を千八百軒も建てて、責任は誰にあるのかわからない。こんな国、世界で日本だけじゃないかしら>
この作品に登場する特殊法人は、郵政関係の特殊法人ですが、特殊法人がどんな理由で作られて、そこではどんな悪事が行われているのかが良〜くわかります。
もちろんフィクションですが、勉強になること間違いなしです!
襟裳岬「風の館」ホームページ http://www.tokeidai.co.jp/kaze/index.html作品中、はじめに起きた殺人事件の現場「風の館」は実在する施設です。
イラスト(敬称略) デザイン(敬称略) 出版 坂本 勝彦 1998/8 ケイブンシャノベルズ 坂本 勝彦 2002/2 ケイブンシャ文庫
2002年ゴールデンウィーク
襟裳岬の春は何もない春だって森進一さんも唄ってるし(笑)、『襟裳岬〜』を読んで、襟裳岬というのはもの寂しい静かな所というイメージがあったのですが、実際に行ってみてビックリ!立派な観光地でした。あたりまえか・・・。GWだけあってか、観光客も多かったし、「風の館」の他にもレストハウス&観光センター(つまり大きなみやげもの屋)が2件もあって、スピーカーから大きなダミ声で呼び込み流してるし(^^;;、風は強かったけどお天気は最高に良くて、霧の出そうな状態ではなかった。"近石朋恵の決断旅行"なんて、とてもそんな雰囲気ではありませんでした。でもまあ、「あぁ、ここがあの襟裳岬・・・」と感動してしまった。そうそう、近石朋恵の泊まった旅館「日の出荘」探し は残念ながらしてません(笑)
「風の館」の正面入り口"岬の景観をこわさないよう地中に埋め込んだスタイル" そのもの。クマさんおすすめの"カルマン回廊"はホントにいい感じ♪ 近石朋恵も見た襟裳岬に生息しているゼニガタアザラシ ※「風の館」の展望室にてデジカメを双眼鏡にあてて撮影