札幌源氏香殺人事件

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発刊履歴

1999/11 ハルキノベルス
2002/5 ハルキ文庫

紹介

札幌で「ホテル北一条」をやっている近石朋恵は、都内のホテルで友人の向井紅美子を待っていた。紅美子はフレーバリストと呼ばれる食品香料の研究者。約束の時間を過ぎても現れない紅美子は、そのホテルの一室で殺されていた。さらに、紅美子が殺された部屋を予約していた人物・香の店「栴松堂」の経営者・野津侑輔も湘南海岸で殺され発見された。紅美子の残した<6333>という数字と、野津の手帳にあった源氏香の記号「末摘花」。二つのダイイングメッセージが意味するものとは何なのか、紅美子の名前を騙ってホテルを利用していた女性は何者なのか・・・宮之原警部が真相に迫る!!

目次

第一章  
第二章  
第三章  
第四章  
第五章  
第六章  

主な登場人物

宮之原警部
近石 朋恵
小清 水峡子

おすすめ

近年人気のアロマテラピー。ハーブティーやエッセンシャル・オイル、お香など色々ありますが、この作品で取り上げられるのはお香。香道の組香で代表的な「源氏香」というものが登場します。五つの香の組み合わせが五十二あって、それに源氏物語のなかの名前がついているそうで、なかなか雅ですね。二つのダイイングメッセージは「香り」をヒントに用いられており、またしても木谷先生の知識の広さに感服します。

作品は社会的テーマへも言及しています。
「判検交流(裁判官が法務省に出向して、一定期間、検事をすること)」。この制度に潜む闇の部分に、木谷先生は疑問を投げかけておられます。

ヒロイン近石朋恵は、『襟裳岬殺人事件』につづき二回目の登場です。前作では、「ホテル北一条」をどうするか、決断のために訪れた襟裳岬で事件に遭遇し、宮之原警部とコンビを組みました。 「ホテル北一条」は立派にビジネスホテルとして再スタートしており、襟裳岬の駐在所で巡査をしていたクマさんこと熊谷も、念願叶ってここでシェフをしています。 クマさんは前作ではほんのチョイ役でしたが、今回はなかなか良い役どころに昇格しています(笑)。

木谷作品で「香り」を取り扱った作品としては、『富良野ラベンダーの丘殺人事件』もあります。こちらは香水のお話です。「香り」って奥が深いです。

参考リンク

「香筵雅遊」ホームページ  http://www33.ocn.ne.jp/~kazz921/

カバーイラスト

イラスト(敬称略) デザイン(敬称略) 出版
毛利 彰 芦澤 泰偉 1999/11 ハルキ・ノベルズ
毛利 彰 芦澤 泰偉 2002/5 ハルキ文庫

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